マウスピース矯正
マウスピース矯正

マウスピース矯正は、患者様の歯型データをもとに作製された透明なマウスピースを段階的に交換し、歯を目的の位置まで動かす治療法です。金属を使わないため、従来のワイヤー矯正と比べて見た目が気にならない点が最大の特徴です。
最大の利点は、患者様ご自身で装置の取り外しができることです。食事の制限が少なく、歯磨きやフロスも普段と同じように行えるため、治療中の虫歯や歯周病のリスクを減らせます。また、金属部品を使用しないため口内炎ができにくく、金属アレルギーをお持ちの方でも安心です。
取り外しができる反面、1日20時間以上の装着という自己管理が治療の成功を大きく左右します。装着時間が短いと、事前のシミュレーション通りに歯が動かず、治療期間が長引いたり装置を作り直したりすることがあります。また、顎の骨格に大きなズレがある場合や、抜歯をして歯を大きく動かす必要があるケースでは、マウスピース矯正だけでは治療が難しい場合があります。

矯正治療をご検討される際、多くの方が「マウスピース矯正とワイヤー矯正、どちらを選ぶべきか」で悩まれます。それぞれに得意な領域と特徴があるため、ご自身のライフスタイルや歯並びの状態に合わせて適切な装置を選択することが大切です。
| 比較項目 | マウスピース矯正 | ワイヤー矯正(表側) |
|---|---|---|
| 見た目 | 透明でほとんど気づかれない | 装置が見える ※当院は白・透明な装置も対応 |
| 取り外し | 患者様ご自身で取り外し可能 | 固定式 (ご自身では取り外し不可) |
| 自己管理 | 極めて重要 (1日20時間以上の装着ルール) |
不要 (装置が常に固定されているため) |
| 対応できる歯並び | 軽度~中等度のガタつきやすきっ歯など | 抜歯をして大きく歯を動かすケースなど、ほぼ全て |
| 通院のペース | 約4~8週間に1回 | 約3~4週間に1回 |
接客業など人前に出る機会が多く見た目を気にされる方や、食事や歯磨きを普段通りにストレスなく行いたい方に向いています。また、「外した後は必ず装着する」という自己管理のルールを毎日しっかりと守れる方であれば、スムーズに治療を進めることができます。
間食が多くて頻繁な取り外しが負担になる方や、外したまま再装着するのを忘れてしまいがちな方には、あまりおすすめできません。装着時間が足りないと、計画通りに歯が動かなくなるためです。また、事前の精密検査で、顎の骨格にズレがある場合や、歯を抜いて大きく移動させる必要があると判断した場合は、マウスピース矯正だけでは対応が難しいことがあります。
マウスピース矯正が不向きなケースであっても、当院では歯の移動が得意なワイヤー矯正をご用意しております。ワイヤー矯正でも、目立ちにくいセラミック製のブラケットやホワイトワイヤーを選択することが可能です。無理に一つの装置にこだわらず、検査結果をもとに最も確実な治療法をご提案いたします。
矯正治療は、ただ歯を並べるだけでなく、顎の骨や噛み合わせ全体のバランスを考慮して安全に歯を動かす専門知識が必要です。当院では、大学病院の矯正科などで長年臨床経験を積み、日本矯正歯科学会および東京矯正歯科学会に所属する院長が、最初から最後まで責任を持って担当いたします。一般的な歯科医院とは異なる、矯正専門の医師による的確な診断と治療をご提供します。
矯正治療は長期間にわたるため、「毎月の通院のたびに追加費用がかかるのでは」と不安に感じる方も少なくありません。当院では、治療開始前に総額をご提示する「トータルフィーシステム」を採用しています。装置の調整料などの名目で、毎月の通院時に追加費用が発生することはありません。あらかじめ費用の上限が決まっているため、見通しを立てて治療を始めていただけます。
安全で確実な治療計画を立てるには、歯の根や顎の骨の状態を立体的に把握することが不可欠です。当院では歯科用CTで目に見えない骨格の状態を確認し、さらに高精度の口腔内スキャナーでお口の中を読み取ります。従来の粘土のような材料を使った苦しい型取りは必要ありません。取得したデータをもとに、治療を始める前に「どのように歯が動いていくか」を3Dシミュレーションでご確認いただけます。
「前歯のちょっとした重なりだけを直したい」「すきっ歯だけが気になる」といったご要望にお応えするため、当院では部分矯正にも対応しています。全体的な矯正治療と比べて、治療期間が短く、費用の負担も抑えられるのが特徴です。事前の検査で、部分矯正だけで噛み合わせに問題が出ないかを慎重に見極めた上で、最適なプランをご提案いたします。
医療機関として、院内の衛生管理と感染予防対策を徹底しております。すべての診療室は、患者様のプライバシーを守り、飛沫の飛散を防ぐ全室半個室の設計です。さらに、医療機関向けの高性能空気浄化装置「メディカルライトエアー」を導入し、空気中のホコリやウイルスを効率的に除去することで、常に清潔で安全な院内環境を維持しています。
1
まずは患者様の歯並びのお悩みやご要望を詳しく伺います。お口の中を拝見した上で、マウスピース矯正で対応可能かどうかの見立て、大まかな治療期間の目安、費用の概算をお伝えします。この場で無理に治療をお勧めすることはありませんので、ご自宅でゆっくりご検討いただけます。
2
治療をご希望される場合、詳しい治療計画を立てるための検査を行います。お顔とお口の中の写真撮影、顎の骨や歯の根の状態を確認するレントゲンや歯科用CTの撮影を実施します。さらに、口腔内スキャナーを使って歯型のデジタルデータを取得し、現在の状態を正確に記録します。
3
取得したデータをもとに立案した、具体的な治療計画をご説明します。3Dシミュレーションの画像をご覧いただきながら、歯がどのように動いていくかを確認していただきます。歯を抜く必要があるかどうかの医学的な判断理由や、最終的なトータル費用もこの段階で明確にお伝えし、ご同意をいただいてから次のステップへ進みます。
4
治療計画にご納得いただけましたら、患者様専用のマウスピースを発注し、作製します。装置が完成しましたら再びご来院いただき、マウスピースの正しい取り外し方、日々のお手入れ方法、装着時間のルールなどの注意事項をご説明した上で、1枚目のマウスピースをお渡しして治療をスタートします。
5
治療中は、約4〜8週間に1回のペースでご来院いただきます。計画通りに歯が動いているかの確認や、お口の中の衛生状態(虫歯や歯周病の有無)のチェックを行います。また、歯を効率よく動かすために、必要に応じて歯の表面に「アタッチメント」と呼ばれる小さな白い補助装置をつける処置も行います。問題がなければ、次の段階のマウスピースをお渡しします。
6
歯が目的の位置まで並んだら、マウスピースでの歯の移動は完了です。しかし、動かしたばかりの歯は元の位置に戻ろうとする「後戻り」を起こしやすい状態にあります。そのため、治療後は歯並びを安定させるためのリテーナー(保定装置)を装着していただきます。その後は数ヶ月ごとの定期健診で噛み合わせの状態を確認し、長期的に歯並びを維持できるようサポートいたします。

当院ではトータルフィーシステムにより、毎月の調整処置料は無料です。
| 項目 | 料金 | |
|---|---|---|
| 相談 | 無料 | |
| 検査・診断料 | 33,000円(税込) | |
| 大人の矯正 (マウスピース) |
880,000円(税込) | |
| 部分矯正 (マウスピース) |
440,000円(税込)~ | |
| 再診料 | 保定開始から2年間は無料 (2年経過後は5,500円(税込)) |
|
お支払い方法は、現金のほか、銀行振込、各種クレジットカード、デンタルローンに対応しております。一括でのお支払いが難しい場合でも、ご自身のライフスタイルに合わせた無理のない分割払いが可能です。詳細はカウンセリング時にご相談ください。
部分矯正が適応となる症例であれば、数ヶ月から半年程度で治療を終えられる場合があります。ただし、お口全体の歯並びや噛み合わせを根本から治す必要がある場合は、年単位の期間を要します。歯が安全に動くスピードには限界があり、早く治そうと無理な力をかけると歯の根にダメージを与えるリスクがあるため、当院では安全を第一に考えた適切な力加減で治療を進めてまいります。
新しいマウスピースに交換した直後の数日間は、歯が押されるような圧迫感や鈍痛を感じることがあります。しかし、ワイヤー矯正と比較して一度に歯を動かす量が細かく設定されているため、持続的な強い痛みを伴うことは稀です。多くの場合、数日で組織が適応し、違和感は消失します。
食事の際は必ずマウスピースを取り外してください。装着したまま咀嚼すると、装置の破損や変形の原因となります。また、糖分を含む飲料も虫歯のリスクを高めるため、装着時は水のみの摂取を推奨します。食後は必ず歯磨きを行い、口腔内を清潔にした状態でマウスピースを再装着してください。

矯正治療は、期間と費用を伴う重要な医療選択です。ご自身の口腔内の状態を正しく把握し、提示される治療方針に十分ご納得いただいた上で治療を開始することが何より重要であると考えております。どのような些細な疑問やご不安であっても、誠実にお答えいたします。
足立区周辺で矯正治療をご検討の際は、専門的な診断環境を備えた綾瀬おおるり矯正歯科の無料相談をぜひご活用ください。